2010年10月18日月曜日

出荷について

山下げも順調に終わり、いよいよ出荷の時期が近づいてきました。

いま出荷している品種は「プチ・ムーン」
黄色の花弁に赤のリップがアクセント。こちらは全てアーチ仕立てになります。
この品種は残念ながら今の暖かい気温も関係ありますが、花持ちが悪いのが欠点です。
暮れの時期のシンビのイメージだと物足りないかもしれませんね。



下の画像はシンビジュームのアーチ仕立ての出荷箱です。
市場に出荷されているアーチ仕立てのほとんどが、花がむき出しになったままの出荷になっています(生産者の都合で・・・)直立仕立てには、輸送による花スレによる花の痛みを軽減するために和紙で包まれています。

私がシンビジュームの生産者になった時に、なぜ?直立は和紙を使うのに、アーチ仕立ては使われないのか?当然アーチ仕立だって花スレはします。

現在のシンビは直立仕立てよりアーチ仕立てのほうが、付加価値が付き値段にも差があります。その理由は品種にもよりますが、直立よりアーチ仕立てのほうが難しかったり、手間がかかったりすることです。
生産者もその意識が強いと思うので、これがオレのアーチ仕立てだ!みたいなアート感覚で市場の買参人にアピールしているように思えました。←これが生産者の都合。(全員がそんな感覚ではないかもしれませんが)

市場まで輸送され → それを花屋さんがお店まで運ぶ → 花を買ったお客さんが持ち帰ったり、プレゼントする流れ。これだけの間に花は相当痛みます。
生産者と市場関係者・花屋は当たり前でも、お金を出して買う人には関係のないことで花の品質を下げていることになってしまうんですよね・・・。



少しでも手に取った人が喜ばれるように、紫塚洋蘭園のアーチ仕立ての出荷は、直立仕立てと同じように花1本づつに和紙で包んでいます。
出荷時の手間もかかります、ある人には市場で和紙が包まれたままで不利なんじゃない?と言われましたが、
決して品質の悪い花を和紙で隠している訳ではないです。和紙の中身を見なくても、紫塚洋蘭園のシンビジュームを分かってもらった買参人の方に選ばれるようなシンビ作りを目指して頑張ります!

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